こんにちは( ^ω^ )みと助です。
まさかの梅雨が明けちゃいましたね(6月29日)!
史上最速とのこと(2018年現在)。そりゃ6月中に明けちゃったんですから当然ですよね。
上田市は33℃を超える日も出ており、すでに今年の夏の暑さを占うかのような陽気が始まっています。
こんな暑さはビールを飲むか避暑地に行くかしないと到底乗り切れません。
そこで今回は山に登って気持ちよく過ごせる場所をご紹介します。
連続長和町シリーズ第3弾!
長和町にある「仏岩」に登ってきました。
僕はほぼ知識がなく、「初心者向けコース」の甘い言葉に油断して現地に乗り込みました。
ところが行ってみたらなかなかの本格登山気分を味わえる充実のコースでした!
題名にもある〇〇に打ち勝つことができれば、遮るものの無い絶景が待っています。
長い記事になってしまいましたが、これを見て「仏岩」に行ってみようと思ってもらえたら幸いです。
長和町の隠れ名所とも言える「仏岩」。
白樺湖へ向かう途中にあります。
まずは仏岩までのアクセスをご紹介します。
前回の「たまご屋」さんの先になります。(長和町卵かけご飯のお店。食べたら違いが分かる圧巻の卵!ご飯も高級卵もお代わり自由の太っ腹!参照)
上田市から長和町に入り、国道142号を走り続けます。すると二股の道、左は白樺湖方面に向かう道・右は新和田トンネルを抜け諏訪に向かう道が現れます。そちらを左に曲がります。
ここからは10~20分ほどひたすらまっすぐ進みます。民家がなくなり、まだ行くのかな~なんて思っていると右手にバス停と待合小屋が出てきます。
バス停の名前は「仏岩」。
ここから100mほど走った左側に仏岩の登山口があります。そこには駐車スペースになる広場がありますので、そちらに車を停めていきます。
看板の裏が登山口。
登ったのは6月の末。虫対策をしっかりして、いざ登山開始です!
てっぺんまでは40分と短め。
最初に待ち受けるは急坂・階段。
疲れるけど周りを見れば発見だらけ。
登り始めるとさっそく急な坂道が出迎えてくれます。
歩き始めて5分程度で木の橋が出てきます。初めて登る場所だと人造物が出てくると少し安心します。
橋の下は川は流れておらず、ただの谷。
この辺はまだ道路からあまり離れていないので、車が通ると間近に音が聞こえます。車の姿は木々に隠れて見えないので変な感覚です。
更に登ると道すがら、岩が非常に多いことに気付きます。
多くの岩は苔むしていて、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
岩の上に乗った石にまで苔が。石は重なっており、何かしらの意味を成しているのか?
最初はいちいち足を止めて岩を見ていましたが無数に出てくるのでやめました(笑)
登り始めて15分で初めて案内の看板が足元に出てきました。
休憩所が示す方に目をやると、東屋が見えます。まだまだ序盤、体力にも余裕があるので今回はスルー。
見えにくいですが真ん中あたりに休憩所が見えます。
休憩所から少し行くと階段が出てきました。
階段が出てきたってことは「今までの道より更に急坂になる」証拠。先ほどよりも足を上げていかなくてはならないので、下肢の疲労感は格段に上がります。
何段あったかは数えていませんが、この先は階段が多くなります。ここからは体力勝負ですよ!
階段のスタート地点。
途中で見つけたセミの抜け殻。
階段は疲れます。だけど周りを見れば新たな発見があるし、鳥やセミの鳴き声も癒されます。この辺は蝶が多く、クロアゲハやカラスアゲハが僕の周りをヒラヒラ舞っていて楽しませてくれました。
またまた案内板。これに従っていけばたどり着きます。
さて、この階段を超えるといよいよ難所がスタートします。
階段の先は数々の難所が顔を出す!
命がけの道のりを超えた先にある仏岩の魅力とは。
先ほどの案内板の先に、まずは難所①
やたら幅が狭いうえ岩場を歩かなくちゃいけない。右側はばっちり崖です。
雨の翌日で濡れていることもあり、これは結構足がすくみました。
歩いてみれば岩はザラザラしていて滑ることはありませんでした。
こんな感じで、この先高所恐怖症には過酷な道がいくつか出現します。
かくゆう僕も高所恐怖症。何とか頂上に行けたものの、この仏岩登山は極度の高所恐怖症の方には無理だと思われます。
ここを乗り越えれば再び階段。ここから先の階段は落ち葉に埋もれてよく見えなくなっていますが、先ほどの岩場を超えた猛者なら大丈夫。難なく登りました。
そして見えてきた難所②
梯子の登場。しかも二つ。
ですがご安心ください。
こちらの梯子は相当しっかり固定されており、登ってもびくともしません。
難所というには優しいですが、普段の登山ではなかなか梯子を上ることはので臆せず進みましょう!
この梯子を上るといよいよ頂上の雰囲気が漂い始めます。
頂上付近は岩がむき出し。
写真は仏岩ではありません。しかし雄大な姿です。
ここからは右手に岩肌・左は崖といった狭い道を数十メートル進みます。
するとまた案内板が出てきます。
目下にある案内板。
今回この看板は無視しました。もしかしたら看板通り行けば別のルートがあるのかもしれません。
なぜこの看板を無視したのか。
それは次の写真に写っているものを見つけ、それを頼りに登ったからです。
難所③。鎖の登場です。
先ほどの案内板のちょうど上に鎖がぶら下がっています。僕の持って行った地図ではこの鎖を登るルートが示されていました。先ほどの看板のルートは知らないので、リスキーだと判断しました。
ここからは鎖の道が3つ続きます。そんなに大変なことはありませんよ。
この鎖のところにはもう一つの名物があります。
それがこちらの松です。
こんなデカい松は見たことない!
こちらの松は推定樹齢300年で、町指定の保存樹木になっています。
太さと幹の肌を見ていると迫力に圧倒されます。岩盤にどうやって根を張ってこんなに大きくなったんだろうか…。生命の神秘です。
さあ、この鎖を登れば残る難所は1つ。
しかしこの難所④が最大の山場です。
再びの梯子です。
先ほどの梯子とリスクは比べ物になりません。なんせ、もしも落ちたらどこが着地点か分からない程の断崖絶壁。
しかもこの梯子は色は赤くていかついのですが、何となく細く見えて、長いことも相まって一歩一歩振動するんです。
先ほど申しました通り僕は高所恐怖症。怖いと思うと思ったように体が動かなくなるんですよね…。握力が弱くなったり…。
正直本当に登るか迷いました。しかし、今回は妻と二人の登山。情けないところを見せたら男が廃る!!
登ってやりましたよ!へっぴり腰で(笑)
登頂。
うわ…すげえ…。
まず目に入るのは四方の景色。ここは岩の上。視界を遮るものはありません。
息を飲む絶景が広がります。
仏岩の上は狭いです。せいぜい4人までしか一緒に登らない方がいいでしょう。それ以上は身動きが取れなくなり危険です。
もう一つ、仏岩には石造宝篋印塔(ほうきょう
立派な鉄柵で護られている。
こちらの宝篋印塔は鎌倉時代に作られたもの。長野県では最古のものとされ県宝に指定されています。詳しくは登山口の看板に説明が書かれています。
700年以上もの間仏岩にあり、この一帯を見守り守っている。
なんでこんな岩の上に?誰が何の目的で?
疑問は尽きませんが、登ってみてその雰囲気が物語っているような気がします。
ここは神が宿る場所。そんな空気が漂っています。
しかもこの場所で神の化身と思しきものを目にすることになりました。
シマヘビ。かなりデカい。
本当は登った瞬間目に入ったのは景色よりなによりヘビでした(笑)
最初はピクリともしなかったので死んでるのかと思いましたが、そのうち宝篋印塔の下に潜ってしまいました。この下には空洞があるようです。
妻は爬虫類が苦手なので、鉄柵からヘビが出てきたら逃げ場もないので大パニックになるところでした。しかし、非常に穏やかなヘビで事なきを得ました。
何もない岩の上で何を食べたらあんなに育つんだろう?本当に神の化身なんじゃないか。少し本気でそんなことを思いました。
しばし、仏岩でボーっと過ごして、帰路につきました。
まとめ
ちょっとした思い付きで行ってみた「仏岩」でした。
登る時間は短かく軽装でも行けそうですが、靴は登山用じゃないと絶対ダメです。本気で滑落します。それに滑り止めのついた手袋なり軍手があればより安全に登ることができます。
あとは、高所恐怖症の方と念のため爬虫類がダメな方は避けた方がいいかと思われます。登ったところで楽しめなかったら意味ないですもんね。
それが乗り越えられるなら、ぜひ登ってみて下さい。今にも神や仙人が出てきそうな場所に行ける、この「仏岩」は非常にいい経験ができると思います!
たまにはいつもと違った登山もいかがでしょうか!
おまけ
さて、帰り道については全く触れませんでしたが、帰りは早いもんです。
登山口まで20分で戻って来られました。特に急いだわけではありません。
ところが、この帰り道が本当の戦いでした!
なんせ仏岩からおりる最初の梯子が怖すぎます(*_*)
うわー我ながらよくこの写真撮ったな
どうやって足をかけて降りようか試行錯誤しながら降りました。今思い出しただけでも冷や汗がでます…。
何とかおりましたが、まだまだ高所恐怖症には厳しい道のりです。
鎖は邪魔になるし、崖という崖を乗り越えていきます。
まさに、登山は帰るまでが登山ということを思い知らされる道でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
連続長和町シリーズは終わりですが、またいい場所を訪れに行きたいと思います(*^-^*)
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